サン=サヴァン/ヌーヴェル=アキテーヌ/フランス
Saint-Savin/Nouvelle-Aquitaine/FRANCE
この町へ訪れる観光客のほとんどは、世界遺産「サン=サヴァン・スュル・ガルタンプ修道院付属教会(Abbatiale de Saint-Savin sur Gartempe)」を訪れる。
天に突き刺さるような尖塔は遠くからも目を惹き、ロマネスクの教会堂自体も美しいが、その名を有名にしているのは、天井面や壁面に良好な状態で保存されている36点のフレスコ画だ。
多くは12、13世紀ころ、つまり今から800年くらい前に描かれたものだという。
教会内に入り天井を見上げる。そこで思った。
「あー、双眼鏡(みたいなモノ)を持ってくればよかったぁ。。。」
天井高はおそらく20メートルくらい。
何だか凄そうなのはわかるのだが、一つひとつの絵が、ぼや―っとしか見えない。
描かれている絵はそれぞれ素晴らしいに違いない。
しかし、天井面いっぱいに絵が並び、それら全てが一度に目に入るため、全体としてグチャっとした印象になる。
これは、私の勉強不足から来ている感想なのだろう。
そこに「何が描かれているのか」「どういうことが描かれているのか」など、前もって予習して行くことで、見え方が全く違ってくるような気がする。
まとめると・・・(もし、訪れる予定がありましたら)
・双眼鏡(あまり荷物にならない小さいヤツありますよね)があると好い。
・絵の内容を予習していった方が楽しめそう。
それから(私見ですが)もう一つ・・・
天井画や壁画が有名で、実際にそれらが素晴らしい教会だが、実は堂内の「柱の模様」が面白い。
一本一本異なる不思議な文様。
古い天井画や壁画に対して、こちらはそんなに古いものではないのだろう。
そのため、それほど注目されてはいないようだが、な~んか 気になるのだ。
も一つ補足、もし行かれる予定がございましたら・・・
サン=サヴァンは静かでゆったりした良い町ですが、他に大きな見どころがありません。
ですので、レンタカーで行かれるようでしたら、近隣の、ショヴィニー(Chauvigny)や、アングル=スュル=ラングラン(Angles-sur-l’Anglin)など、他の町や村と併せて訪問するのが好いと思います。