前回記事に引き続き、フランスの路上駐車スペースについて書いています。
町で見られる 主なものは、以下の6つ。
1、「青い線」で区切られたスペース。
2、「青い線」で区切られ「15 MINUTE」など 時間が書かれたスペース。
3、「白線」で区切られ「PAYANT(ペイヨン/有料)」と書かれたスペース。
4、「白線」で区切られただけのスペース。
5、「白線」で区切られ「DEPOSE MINUTE」などと書かれたスペース。
6、「黄色い線」で区切られたスペース。
これらのうち、前回記事では「青い線」で区切られたスペース(1、2)について記しました。
今回は「白線」で区切られ「PAYANT(ペイヨン/有料)」と書かれたスペース(3)について記載します。
3、「白いラインに PAYANT(ペイヨン)」と書かれた路上駐車スペース
レンタカーでの旅行中、最も利用することになる駐車スペースだと思われます。
「PAYANT」は「有料の」という意味。
有料駐車場と聞くと「えーっ、おカネ取るの?」と思われる方もいるかもしれません。
でも安心してください。
東京の駐車場のように、1時間600円とか800円とか、そんな高額ではなく、料金は基本的に安いです。
一例ですが、上の写真の右側、赤い四角で囲まれた部分をご覧ください。
最短 6分=0.20€
18分=0.60€
30分=1.00€
1時間=2.00€・・・といった具合です。
この写真を撮ったのはレンヌ(Rennes)という町の中心街です。
レンヌは、ブルターニュ地域圏(Région Bretagne)の首府で、まぁまぁの都会です。けっして田舎町ではありません。
そんな都市でも駐車料金は、1時間=2ユーロ。
2019年11月のレートで換算すれば、およそ240円です。
こういった安さですから、しばらく車を置いておくのでしたら、お金を払わずに「PAYANT」スペースに車を停めたりせず、きちんと料金を支払って駐車するのがよいと思います。
安い料金を節約したばっかりに、駐禁をとられてしまっては 元も子もないですからね。
有料の時間帯以外は無料!?
ところで、もう一度画面を見ると、一番上の料金が「最短 6分=0.20€」となっています。
まぁ、6分間だけ駐車するのに、きちんと料金を払う人は ほとんどいないと思いますが、駐車無料の時間帯があることを具体的にお見せしたくて、仮に、最短時間を設定してみました。
下の写真は、路上駐車料金支払い機の画面で「0.20€分だけ払いますよ」と設定した状態です。
まずご覧いただきたいのは、この画面を撮影している日時、つまり料金を払おうとしている日時です。
これは、画面の右上に記されています。
2018年8月14日 19時31分 です。
続いて画面左側、青いスペースに「Fin(終わり)」と示されているのは、払おうとしているその料金で駐車することのできる最終日時(期限)です。
2018年8月16日 9時6分 です。
その下の白いスペースに「Durée(期間)」と書かれているのは、現在から、駐車可能となる時間の長さです。
1日と13時間34分 となっています。
さらにその下の グレーのスペース「Montant(総額)」は、支払おうとしている料金です。
0.20ユーロ です。
まとめますと、今から0.20ユーロ支払ったら、1日と13時間34分後の 明後日の朝 9時6分まで駐車できますよ、ということです。
約25円を払っただけで明後日の朝まで駐車OKって・・・ワオ!
実はこれにはカラクリがあります。
駐車しようとした時刻が、19時を越えていたことと、翌日がフランスの祝日「聖母被昇天祭」だったことです。
つまり、現時点から、明後日の朝9時までは、有料時間帯を外れていて無料となるため、最短の0.20ユーロを支払おうという設定をしただけで、明後日の9時6分まで駐車可能と表示されているのです。
でも実際には、すでに19時を越えているので、料金を支払わなくとも、明後日の9時までは無料で駐車できることになりますので、おそらく皆そうします。
ただし、有料の駐車時間帯は町によって異なります。
そして、料金設定や料金支払い機のタイプも町によって様々です。
ちょっと分かりにくいなぁ・・・という場合は、同じように駐車しようとしている人に聞いてみたり、宿の近くに駐車するのであれば、宿の方に尋ねてみるとよいと思います。
また、お金を支払うタイミングについては、大型駐車場など、出入り口にバーがあるような駐車場は精算機による後払いのことが多いですが、PAYANT の駐車スペースの場合は、先に料金を支払う必要があります。
近くにある駐車料金支払い機を使用し、駐車時間を見越して料金を支払うと、駐車終了時刻(期限)が記載されたパーキングチケットが発券されます。
そのチケットをダッシュボードの上に、外から見えるように置いてください。
巡回係員がそれをチェックしに来ます。
<つづく>
※次回は、「駐車料金支払い機」を実際に使っている様子を記載します。