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詩人「ロバート・ブラウニング」が愛した村・・・などと聞きまして。。。


一歩踏み出せば
その先 その先へと
世界は 広がってゆく
まず 一歩を

画家や作家、詩人などの著名人が愛した村、などと言われると、何とな~くそこへ行ってみたくなる。
有名な芸術家が好んで住んでいたのだから「きっと素敵なところだろう」「縁の場所を訪ねてみるのもイイかも・・・」などと思ってしまうのだ。

考えてみれば、この手の観光情報を掲げる町や村は多い。
旅行者がその言葉に弱く、惹きつけられることを知っているのだろう。


アーゾロは、ヴェネチアからポー平原(Pianura padana)を北上した、平野部から山間部へと入ってゆく境の丘陵地帯に位置する。

古代のローマ人たちが興した町で、道の両端がアーケードのようになったポルティコ(Portico/冒頭写真参照)や、保存状態のよい中世の建物などが数多く残っており、「街好き」が散策するには持ってこいの町だ。

静かで愛らしい街並み、古く美しい建物、高台からの広大な眺め、そして、人々の穏やかな暮らし・・・。

町自ら大々的に何かを発信しているわけではないので、細かな歴史や観光情報については分からずじまいだったが、小さな町には、魅力がいっぱい詰まっている。


ところで、私がアーゾロを訪れたのは、元々この美しい町を知っていて、いつか訪ねてみたいと考えていたからではない。

実は、「詩人ロバート・ブラウニング(Robert Browning)や、ピエトロ・ベンボ(Pietro Bembo)ら、著名人が愛した村」といったフレーズを、ほんの数日前に何処かで見かけたからなのだ。

しかも、ロバート・ブラウニングも、ピエトロ・ベンボも、恥ずかしながらよく存じ上げない。

つまり、冒頭に記したように、発信された情報に上手~く誘われ、フレーズに乗せられ、訪ねてしまったのだ。

そんな状態で訪れたにも関わらず、アーゾロの街歩きはとても楽しいものだった。

もしかしたら「旅」なんて、そんなモンなのかもしれないなぁ。。。

街の中にある駐車場を利用する場合は注意が必要。
車で街なかに入れる時間帯が決まっていたり、
信号による交互一方通行になっている場合がある。