前回記事に、ちょっとだけペルージャのことを書いたが、
そのペルージャとオルヴィエートでは、年に一度ずつ「ジャズのお祭り」が開催される。
その名もウンブリア・ジャズ・フェスティバル(Umbria Jazz Festival)。
暑い盛りの7月にはペルージャで、クリスマスを終え一息ついた年末から年始にかけてはオルヴィエートで、それぞれ盛大に行われるらしい。
らしい・・・と、伝聞ふうに書いているのは、記事を書くにあたって色々調べてゆくなかで得た情報ゆえ。
普段は穏やかで静かなオルヴィエートの町が、その時期、熱狂するほどジャズ一色になるのだそうだ。
20年ほど前のことになるが、年末にオルヴィエートを訪れたことがある。
当時は今と比べ、インターネットが普及していなかったこともあり、情報を得ることが容易ではなかった。そのため街についての予備知識も少なく、当然、ジャズ・フェスティバルのことなど知らずにいた。
・・・が、街なかでジャズを奏でながら練り歩くバンドマンたちを目にして、「ああ、イイ感じだぁ」などと、しばらくリズムをとっていた記憶がある。(写真はその当時のものです)
そんなに派手に演奏しているふうでもなく、街中がジャズ一色といった感じでもなかったので、私は勝手に、どこかでお店がオープンして、その宣伝か何かを兼ねて、日本でいうところの「ちんどん屋さん」ぽく、楽し気に演奏しているのかと思っていた。
今思えばそれは、ジャズ・フェスティバルの一端だったのだ。
昨今の当イベントは、情報も広く発信され、世界中の人々に知れ渡っていることから、来客も多く、街中が熱狂するような、一大イベントになっているよう。
盛り上がったボルテージのまま、住人、旅人を問わず皆で新年を迎えるカウントダウンに突入するというのだから、楽しいに違いない。
いつの日か、次回はきちんと、オルヴィエートのジャズ・フェスティバルを体験してみたいなぁ。。。