マルティーナ・フランカ、オストゥーニ、ロコロトンド・・・など、この地域には、魅力的な「白い町」が多く点在している。
そしてやや西よりには、有名なアルベロベッロの町がある。
そんな中、小さな町チステルニーノは、隣町のロコロトンドとともに、「イタリアの最も美しい村」に認定されている町だ。
特に目立った観光スポットがあるわけではない。
暮らす人々にとっては、おそらく平和で平凡な町だろう。
しかし、他所から来た者にとって、白い迷宮のような街の姿は興味深く、魅力的。
何か特別な見どころを求めるでもなく、ただ、街の中を歩いてみたくなる。
飾らない市場の雰囲気に魅了され
私が訪ねた日、青空市が開かれていた。
チステルニーノのような小さな町でも、市が立つ日は多くの人で賑わう。
日本ではあまり馴染みのないような店が出ていたり、珍しい売り方をしていたりするなど、訪ねてみると楽しい。
例えば・・・、これを「庶民的」という言葉で片づけてよいのかわからないが、日本でいうところの「シミーズ」や「パッチ」(ももひき)を、逆さまにぶら下げて販売している店があった。(写真奥)
まるで洗濯物である。ある意味、斬新な展示スタイルだ。
しかも、この状態で、結構お客さんが集まってきているのに、感心してしまう。
イタリアはファッションの国、オシャレ大国ではなかったか・・・。
また、カラフルな毛糸玉が並ぶ店があった。
新品のものもあるが、見た感じ、新品かどうか判らぬものもある。
そんな店の様子を眺めていて、幼かったころ、編み物をする母の手伝いをした時のことを思い出した。
確か、「玉巻器」とか「かせくり器」っていう、面白い動きをするやつで、クルクルやってたよなぁ。。。