今は 暗く細い道を 歩いていても
その先に 広場がある
広場は更に たくさんの
道(未知)と 繋がっている
ボローニャの名を聞いて、すぐにスパゲッティの「ボロネーゼ」を思い出す方もいるのでは。。。
ミートソースのボロネーゼは、ここが発祥の地。
しかし、美味いモノはそれだけでなく、ラザニアやトルテッリーニ、コトレッタ(ボローニャ風)、それに、近郊の町モデナのバルサミコ酢や、パルマの生ハム、パルミジャーノ・レッジャーノと様々。
そんなふうにボローニャは、雑誌やガイドブックに必ずと言ってよいほど「美食の町」として紹介されている。
食いしん坊には、「外せない町」と言ってよい。
特に 大きな町では 注意!
ボローニャは エミリア=ロマーニャ州の州都ということもあり、街はかなり大きい。
ある程度大きく古い街はどこもそうだが、車で入るとなかなか大変だ。
一方通行は多い。道はややこしい。車は多い。人も多い。街は広い。駐車場(出入口や区画)は狭い。。。
街に暮らす人の数も多いが、歴史ある美しい街であるため、観光客も多い。
すると当然、観光客をつけ狙うスリなどもいる。
ここにマイナスの情報はあまり載せたくないのだけれど、実はこの街でスリに出くわした。
ボローニャに到着してすぐのこと。
街の中心に向かって歩く私に、中年の男性が急にピタッとくっつき、チラシのようなものを見せながら何かを訴えてくる。
「何だこの人は。いったい何を言いたいのか。。。」
私が、顔で思いっきり「?」を作りながら呆気に取られていると、彼はチラシの下で手を伸ばし、私の鞄をまさぐっていた。
すぐに気づいたので被害はなかったものの、やはり嫌~な気分になる。
パリやローマなど、大きな町ではよくある話なので、何を今さら、と思われる方もいるかもしれないが、それまで訪れていた小さく平和な町に慣れてしまい、気持ちが緩んでいたのだろう。
大いに反省した。
ここはボローニャ。スリがいるくらい大きな町なのだ。
面白いモノ、楽しいコトもたくさんある
もちろん 面白いモノ、楽しいコトもたくさんある。
街の北方、8月8日広場(Piazza dell’8 Agosto)で何やら楽しそうなことをやっているので見に行った。
何のイベントかは詳しくはわからなかったが、スィニョーレ・スィニョーリが中世のころの衣装を着て、地元客や観光客相手に色々なパフォーマンスを見せている。
写真右のオジサンは、「ほれ、昔はこうやって硬貨を作ってたんだぜ」
鉄や銅でできた 真っさらの丸い板を筒に入れ、そこに刻印を入れる為の凸版付きの棒を差し込み、上から思いっきりハンマーで「カン‼」と叩く。
すると、のっぺらぼうだった丸い板が、硬貨として出来上がるといった寸法だ。
「どうだい。コレ、土産に持って行きな。ま、そこのスーパーで買い物もできないけどな。ハハ!」
「・・・あ、ありがとうございます」
写真左のオジサンは、「昔はな、機械なんか使わず、皆こうやって、手で、、、あれ? こうやって手で、、、あら? 手で、、、手で、、、手で、、、 まぁ、こんなふうに、昔の人は大変だったんだ」
そんな中、後ろの女性たちは、止めどなく、ずーっと ずぅ~~っと お喋りしながら、刺繍をしています。
ね。楽しそうでしょ。