以前もどこかの記事で書いたが、イタリアの街は夜が美しい。
特別な建物でなくとも、趣きや歴史を感じさせてくれたり、それ自体が美術品とも思えるような素晴らしい装飾を持つ建造物であったり、それらが 美しくライトアップされる。
暗い中、いい~感じで照明を浴びているので、
まるで 建物自体を展示物とした 大きな「美術館」の中にいるよう。
もちろん昼間も、街の美しさに変わりはない。
が、日の高いうちは ある種の「汚さ」も目立ってしまうのだ。
イタリアやフランスを旅したことがある方はご存知だろうが、都会では特に、散乱したゴミや 落書きなどの汚れが、私たち日本人から見て「度を越している」場合がある。
中には、落書き自体が「芸術作品」のように仕上がっているものもあり、それには感服するのだが、悪意の見えるものや、品の無いもの、無茶苦茶なものもあり、それらは街の美しさを台無しにしてしまう。
夜は 街並みの美しさが 強調される
イタリアの夜は、しっとりしたオレンジ色や 黄色の灯りが 仄かに街を照らす。
日本の夜の街の明るさに慣れた身からすれば「ちょっと暗い」と感じる。
だが、この暗さが、イタリアの街並みに、ちょうどいい。
余計なものは照らさない。
街や人間活動の、美しい部分が 静かに強調される。
旅をしていれば、街の散策は、もちろん昼間が中心になってしまうが、
賑々しい街の喧噪や、現実社会の色々なことに疲れてしまった時には、おだやかな夜の街を歩いてみるとよい。
少し・・・夢へと 揺り戻してくれる。
ただし 安全面に気をつけて
夜の散策のすすめ を書いてきたが、ご承知のように、夜は昼間に比べ危険度が増す。
よく言われることだが、
・暗い道、人通りの少ない道は避ける。
・女性の一人歩きはダメ。
・怪しい店、場所、人には近づかない。
などを守った上で、美しい「夜の街散策」を楽しみたい。